犬のシグナル(カーミングシグナル)
オオカミは群れで生きていました。
その中で、他のオオカミとの争いを避ける為に持っている信号というのがあります。
犬は祖先であるオオカミから野生本能のシグナルを受け継ぎ、それを犬が独自に変えてきたことで日常のあらゆる状況に対応してきました。
たとえば犬は、争いを解決しようとします。
それは散歩で別の犬と出会った時、不必要な争いや危機を回避したりするため自分の状態を伝えたり、落ち着かせたりするなどお互いに体を使ってシグナルを出し、コミュニケーションを取ります。
これは犬もオオカミも生きていく為に必要不可欠なのです。
[犬のシグナルを説明します。]
◆目をそらしたり細める
頭を横に向け目をそらします。時にはずっと横を向きっぱなしという状態になります。
相手からの凝視を避けるために細めたり、まばたきをしたりします。
◆尻尾を振る
一般的に喜んでいる表現ですが、それだけではありません。
飼い主のことが怖く、出来る限りのことで飼い主の怒りを静めようとする時にもこのような行動が見られます。
◆欠伸をする
犬が緊張している時や不安・ストレスを感じているとき欠伸をして緊張をほぐします。
◆吠える
犬は恐怖や不安を感じたとき、防衛本能として相手に対して逆に唸ったり、吠えて威嚇する行動に出ます。
◆匂いを嗅ぐ
犬はいつでも匂いを嗅いでいます。これは自分の気持ちを落着かせたり、新しい情報を得るためです。
犬は匂いを嗅ぐことでそこに誰が来たかを知ることができます。
◆腹を見せる
自分より強い犬や飼い主などに対して従いますよという服従の姿勢です。
警戒心ありません、という意味です。
◆おしっこをする
マーキングとは別に強い犬の匂いが怖かったり、飼い主が怖かったり落ち着かせようとしているときに行います。
◆鼻を舐める
緊張したときや状況が難しくなった時に出る行動です。
犬は他にもいろいろなシグナルを発します。なるべくその意味を理解してあげて怒ったり、犬を怖がらせたりしないで犬の気持ちを分かって上げましょう。
犬はそういうことで他の犬や飼い主と秩序を保とうとします。
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