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国産和牛の飼育実態 それでも牛肉食べますか?

私共が最も頭を悩ましたのが牛肉です。何故ならばオオカミは好んで牛を襲って捕食していないだろうと思っているからです。それ以外にこれまで何度も牛肉はワンちゃんの食事に適していない、と事ある毎にお伝えしていました。一番の問題点は投薬などの抗生物質や抗菌剤、成長ホルモン剤を始めとする餌問題です。
日本を代表する黒毛和牛に至っては安全だろうと高を括ってはとんでもないことになります。1991年の年に牛肉の輸入が自由化となり、アメリカなどから安い牛肉が日本の市場を埋め尽くしました。そこで日本の畜産業界はこれに対抗し、高級霜降り肉を作り出します。しかし、そもそも霜降り肉を生産すること自体不自然で筋肉の間に脂肪が入り込むことは本来あり得ません。本来、牛は食物繊維の多い草を食んで野原を動き回り育ちます。しかし、実際は狭い檻や囲いに閉じ込め、高カロリーの濃厚飼料や大豆、トウモロコシ、小麦の粉などの穀類を大量に与え始めました。
そして人為的にビタミンAを欠乏させ、運動をさせない状態で肥育させます。その結果、肉の中に強制的に脂肪が入り、サシ状態になるのです。このことを業界では「脂肪交雑(しぼうこうざつ)」といいます。
一番のポイントはトウモコシを如何に安定かつ大量に食べさせるかがカギとなります。何故ならトウモロコシはリノール酸やリノレン酸といった不飽和脂肪酸が多く含まれており、これを多く牛が食べることにより、油脂の融点が低くなります。ですから融点が低い脂の肉になるので口の中で溶けるという仕組みなのです。
更に牛舎内の病原菌や寄生虫類を駆除するために殺虫剤、殺菌剤が撒かれ病気予防のために抗生物質などの薬剤が大量に使われます。一般的に動物用医薬品として病気の予防や治療に使われ、飼料添加物として餌に混ぜられる抗生物質の量は人間の医療用に使われる抗生物質の量の2倍以上といわれています。
これが日本を代表する和牛でさえこの状況です。なら国産牛は一体どんな有様なのでしょうか?

100%牧草飼育のオーストラリア産牛肉

と、どーせワンちゃんに安心して与えられる牛肉なんか簡単に手に入る訳がないだろうと思い込んでしました。そうした中、国内でも投薬や穀類を使用せず、放し飼いで牛を育てている本物の生産牧場もお聞きしています。しかし、そうした牛肉は1kg6,000円ととても庶民には手が届かない代物です。ワンちゃんに至っても高級志向の限度を超えた価格といえるのではないでしょうか?と思っていた矢先にオーストラリアの生産者からオファがあり、是非私共の牛肉を見て欲しいとのこと。
私は興味本位で詳しくお話しを聞くことにしました。そしてその内容に驚愕の連続でした。まさか本物の牛肉がオーストラリアにあったとは・・。

オーストラリア産 投薬・穀類フリー放牧で飼育している最も安全な牛肉とは!

弊社はMSAグレードで飼育している南オーストラリアの酪農家と取引をすることにしました。南オーストラリアの牛は高品質の生産者が多いことで知られています。
そしてオーストラリア全体の上位5〜10%の食用家畜生産農家が南オーストラリアに所在しています。ニューサウスウェールズ州南部からタスマニアにかけての地域はグレーディヴァイディング山脈に囲まれ、南極海から運ばれる澄んだ空気に恵まれ世界でも最も清らかな自然環境に恵まれています。自然豊かな大地には年間を通して降雨に恵まれ、牧草が青々と茂ります。飼育している牛は青々とした大地に放牧されそこに茂る牧草だけを食べながら育ちます。追加飼料や穀物などは一切与えていません。
こうしてMSAグレードで飼育するためには大変厳しい条件をクリアーしなければなりません。

主に英国種や肉用種(羊)を使用し、コブウシや乳用種などは使用しません。

ホルモン剤、抗生物質、遺伝子組み換えの餌などは一切使用していません。

牧草だけで生体を仕上げます。

牛は全て放牧を行い、水も安全な湧き水で育てます。

降雨が多い地域なので干ばつになりにくい地域で育てます。

MSAグレードは飼育している牛を記録しています

放牧している牛の観察をして記録する。

JBSで設定しているコンプライアンスを順守する。

生体の健康管理しマネージメントを有効にする。

家畜生産農家の研修に参加して記録する。

◆ Japan - Presentation ◆

【認証プロセスについて】(VERIFICATION PROCESS)

契約している全ての農家を3〜12ヶ月毎に訪問し、第三者による監査受け内容の順守が徹底しているかを分析・調査を行う。監査後、順守が確認された場合に限り農家はゴールドに格付けされる。

自然な飼育方法:牧草、放牧、抗生物質・ホルモン剤未使用を保証する。

第三者による監査と生体の出生〜屠畜までフルトレースアビリティを対応。

総合的な供給システムを保証する。

MSAグレーディングシステムで格付けされた牛肉のみ取り扱う。

生体管理チームにより徹底した指導を行う。

広範囲に渡る契約農場の配置により年間を通じて安定供給を可能とする。

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