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リオ君との出会い、そして・・・別れ 2

9/7 09:14 2日後、梶山さんからお礼と受取り後、教えられたように与えてみました。との連絡がありました。私はともかく口からはみ出した癌にノニエキスを何度も吹き付け、三種類配合したリオ君専用パウダーを肉に付着させながら食べさせるように伝えていたのでした。
初日はそれほど嫌がることもなかったのですが、翌日、ノニエキスを嫌がるようになり容器を持った途端、逃げ回ると連絡が入りました。
「そっか・・・。やっぱり。」この時点で予想に反してではなく、予想通りでした。その様子を聞いて癌は益々進行して状況は更に厳しいと察しました。これ以上、ノニを噴霧することは逆効果だと判断した私は「まだ食欲はありますか?であれば水素パウダーだけでも体内に取り入れることは出来ませんか?」答えは「・・・・・。」
何度ももう少し時間があれば、せめてペットの里に来た時にリオ君と出会っていれば・・・、状況は変わったかもしれないと仕事をしていてもいまどうしてる?水素は口に出来たか?と思いから願いに変わっていきました。
何せ普通なら口を開けて放り込みたいところですが下顎に腫瘍が出来て大きく膨らんでいるため、口が開かないのです。これは辛い・・。

9/8 11:38 担当してもらっている梶山さんにリオ君の状況を聞くのが日課となり、午後から歩いた、と聞けば嬉しくなり、水素も嫌がるようになった、と聞けば凹み、その都度、アドバイスを送るのですが、もう送ったスープのみしか飲まないと・・。初めて見る方は口に何か咥えているのかな?と思うかもしれませんがこれが癌細胞です。日々、リオ君の体を蝕んでいっているのです。多分、この現象は犬の病状が進行するスピードが人と犬との年齢速度に関与しているのかもしれません。(但し、小型犬の平均寿命が長く、大型犬は短い)特に大型犬は生後2年で人間の20歳となり、それ以降の1年は人間の7年分として換算されます。この数日間のリオ君の状況からしますと最悪の結果は免れないのか・・・、奇跡は起こらないのか、と痛恨の極みです。成長が早い=進行も同じように早いので獣医もそれを見越して諦めざるを得なかったのでしょう。しかし、私の気持ちは諦めがつきません。
駄目と分かっていてもある一種、見込まれたらといいますか、期待をされると何とかして応えたい、救いたいと思うのです。でもここまで癌細胞が進むと自分の無能さに打ちひしがれてしまいます。俺の18年の経験と学習は癌に勝てないのかと・・・。口いっぱいに広がってしまいました。

9/10 09:14 私はだんだん朝を迎えるのが怖いというより嫌になっていました。それはいつリオ君が息絶えてしまうのかと思うようになったからです。携帯の音が鳴る度に「あっ!」って思ったし、違ったら「ふぅ〜。」と安心をしたり、何も連絡がないとまだ頑張っているんだな、リオ君頑張れ!辛いけどもう少し生きていてくれ!と何度も何度も心の中で叫びました。癌が邪魔をしてもはや水分も補給出来ない状態です。それでもリオ君は頑張っていたそうです。それにしても癌というやつは転移は別としてピンポイントで相手の弱いところを狙ってくるのですね。何か麻酔を打って手を突っ込んで掻きむしりたくなります。

 

 

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