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リオ君との出会い、そして・・・別れ 3

9/11 09:57 梶山さんからメールがありまして「昨夜から大量出血を何度か繰り返し、あの、ささみすら食べれなくなり、でも水は飲めるようになりました。」でも・・・。に対して聞くと「いろいろ入っていると、飲みたくても飲まず、外に出た時、水たまりを飲もうとしてしまうまで我慢しているんだと分かり今朝は、ノニは水に入れていません。m(__)m」梶山さんは私に気遣い遠回しないい方をしていましたが、水に数回噴霧したノニ水でさえ癌は受けつけないのです。もう脳は完全に癌に支配されている、と強く感じた私は「ノニを入れないで水を飲ませて」と伝えると「ガブガブ飲みました。」そして彼女は「ここに来る子は心身共にもう限界を超えた子が多いのです。虐待を受けた子や飼育放棄、劣悪な環境などで保護されてここに来ることがほとんどなのです。心を開かなく近付くと唸ったり、怖がったり、ごはんを食べない、逆にアバラが浮き出ている、など様々な犬たちが毎日、運ばれてきます。その中でもリオ君は少し早くここに来ることが出来ていれば、と思います。」

9/12 05:11 前日、私は最後の望みを託すつもりで渾身の思いを込めてリオ君用のスープを作り、ペットの里に送る旨を伝えていました。
早朝、梶山さんから一通のメール。「おはようございます。スープの発送ありがとうございます。ただ、間に合えばいいな・・、という状況です。
もう、完全に食べれず、水のみ場までやっと立ち上がってはフラフラして、それでも外に行こうとする姿に望みは全て叶えてあげたい。という思いがこみ上げてきます。スープ、必ず間に合うと信じてます!!本当にありがとうございます。」それにしても口から大きくはみ出した癌細胞は見るも無残です。本当は凄く痛いんだろうなー、肉食べたいだろうなー、と思うと彼のこれまでの生き方って何だったんだろ、とつくづく考えさせられます。と同時に私のこれまでの長い人生で今回ほど自分に無能振りを感じたのは初めてのことです。その夜、私は不吉な予感がしたのです。

9/13 未明 梶山さんからの電話が鳴る。「これは出たくない電話だ。」心の中で出たらアカン。長い呼び出し。出たらアカン。長い・・。よしっ!もう何があっても受け入れるしかない。そうして「もしもし。・・・・・。」「すみません、リオ君が亡くなりました・・・・。スープが届く前に。すみません。」何度も謝る梶山さんが私に、いや俺に「最後の最後に出逢えたことに感謝しかありません。リオはペットの里の子たちや応援して下さる仲間たちを西川社長と結んでくれました。リオは救世主でした。」
梶山さんにそういってもらった言葉は有難い言葉だったのですが、正直素直に受け入れられなかったというか嬉しくはなかった。むしろ自分の不甲斐なさに腹が立って、悔しくて、俺は一体20年近く何をやってきたんだろう、と爆発しそうでした。リオ君に何もしてあげれなかった。可哀想だ、という思いだけじゃ意味がないんです。リオ君のために支援をしていただいた多くの皆さん、ご指名していただいた獣医さん、申し訳御座いませんでした。そしてリオ君、ゴメンな。

 

 

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